こんにちは!家電の修理対応もする、家電アドバイザーのみつきです!
なんかピーピー言ってるけど、これどうすればいいの?
こんなお困りごと、ありませんか??
ドラム式洗濯乾燥機って、洗濯乾燥がまとめてできて時短でとっても便利な家電製品なんです。
でも、一方できちんとお手入れ・メンテナンスができていないとうまく洗濯ができなかったり故障の原因になったり してしまいます。
ほとんどの場合、洗濯機はうまく作動しなくなると警告音を発して知らせてくれます。
でも、いきなり「ピーピー!」と警告音が鳴り響いたら慌ててしまいますよね。
今回は、そんなドラム洗のトラブルの中でも特に多い、「排水エラー」について解説していきたいと思います!
排水フィルタのお手入れ不足によるトラブル
衣類やタオルの洗濯時にでる細かい糸くずやゴミ。
これらはドラム・洗濯槽から排水経路(排水ホース)を通って水と一緒に家側の排水口に流れていきます。
この時、そのまま流れて行ってしまうとゴミが詰まって水が流れにくくなってしまうので、ドラム式洗濯機には「排水フィルター」というものが存在します。
縦型洗濯機でいうと、糸くずネット、糸くずフィルタと呼ばれるものと同じ原理です。
形状はいろいろありますが、主にドラム洗の下部についていて、素材はプラスチックで網目状になっています。最近の機種ですと金属メッシュのものもあるようですね。
ここにゴミがたまってしまうと、水が流れにくくなります。フィルタが完全に目詰まりすると排水が止まってしまい、エラー表示が出ます。
パナソニック製のドラム洗だと、「U11」表示が液晶に点滅して表示されます。
ちなみに、この時点で「洗濯機が壊れた!」と駆け込んでくるお客様がいらっしゃいますが、ほとんどの場合フィルタのお手入れで解消できます。
古くなった歯ブラシや細めのタワシを使って目詰まりしているホコリやごみを取り除きましょう。
国内主要メーカーのドラム式洗濯乾燥機の排水エラー表示は以下の通りです。
- 日立のドラム式洗濯機だと、「C02」
- シャープのドラム洗だと、「E03」
- パナソニックだと、「U11」
主に、洗濯機上の液晶表示部に「英字+数字」で点滅して表示されます。
説明書にも、エラーの内容と対処の方法が書いてあるので最もメジャーなトラブルであると言えます。お客様からのご相談で一番多いのもこの「排水フィルターお手入れ不足」によるトラブルです。
パナソニック製のドラム式洗濯乾燥機の説明書では、洗濯のたびにお手入れしてくださいと書いてありますが、一回の洗濯で溜まる糸くずは微々たるものなので複数回やってから掃除する方も多いかと思います。
しかし、家電アドバイザーとしてはできれば毎回の掃除をお願いしたいです!
確かに一回の洗濯で発生する糸くずやゴミは微々たるものですが、これらがフィルタに引っかかっているなら外して捨てる方が望ましいです。なぜなら、
ここから水流でさらに奥にゴミが流された場合、後述するもっと大きいトラブルに発展しやすいからです。ほんのわずかな糸くずでも、塵も積もれば山となる。本格的な故障やトラブルに発展する可能性があるので、こまめ掃除をするのが吉です。
ちなみに、「まだいいや」と2回、3回とさぼっているとどんどんお手入れするのを忘れていきます。これは実体験によるものです(笑)
ふとはずしたときにヘドロのごとくたまった糸くずごみを発見すると、かなりショックを受けます。
たまった糸くずに泥汚れやカビ、洗剤などがたまってくっつくとヘドロのようになりますのでご注意を。きちんとお手入れ、お掃除をしましょうね!
排水ホースにゴミが詰まるトラブル
糸くずごみは多くはフィルターでキャッチされますが、そこを抜けるものもあります。フィルターの次にゴミが詰まりやすいのが「排水ホース」です。
排水ホースは、洗濯機の内部にある「内部ホース」と、外側の見える位置にある蛇腹型の「外部ホース」に分かれています。
洗濯機の真下に排水口がある場合も、外からは見えませんが「外部ホース」が接続されています(稀に、排水口との兼ね合いで内部ホースが直接接続されている場合もあります)。
「内部ホース」は比較的固めでしっかりした素材でできているため、よほど大きな固形物が詰まらない限り排水トラブルが起こりません。
しかし、「外部ホース」は蛇腹の形状で曲げて使うので、ゴミが詰まりやすくなっています。
外部ホースで曲がりの部分には特にゴミがたまりやすく、コインや安全ピン、クリップなど小さなものが引っかかるとそこを起点にどんどんゴミやほこりが溜まっていきます。
この場合、外部排水ホースを一度外して中をきれいに掃除すればOKです。
引っ掛かっているものがあれば柄の長くて細いブラシや割りばしなどでかきだして、水で内部を洗ってあげてください。
蛇腹部分には結構ゴミが溜まっているので、一度洗うと思ったよりゴミが流れてきてびっくりするかもしれません。
排水口のトラップにゴミが詰まるトラブル
さて、このトラブルが一番悲惨なことになります。
お家側の排水口はそのまま水が流れていくのではなく、下水からの臭いが上がってくるのを防ぐために水をためておく「排水トラップ」という部品があります。
ここにはゴミが溜まりやすく、また目視でゴミがあるか直接確認できないのでお手入れを怠りがちになってしまいます。
ここにゴミが詰まった状態になると、行き場のなくなった排水は排水口からあふれ出てきます。
水は流れ続けるので、洗濯機内の排水がなくなるまでストップせず垂れ流しになり、行き場をなくした排水は洗濯機の周りに溢れかえります。
洗濯機の防水パンがある場合はそこに水が溜まって水があふれるのをある程度防いでくれますが、ない場合は洗面所が水びだしに!
気が付かないまま放置してしまうと、周りの家具や床にダメージを与えてしまいます。
マンションやアパートだと溢れた水が床下から階下まで浸みだして、トラブルになってしまうことも。
木造住宅では床や壁の痛みや腐る原因になるので、何としても防ぎたいところですよね。
対策としては、「定期的に排水口・トラップのお手入れをする」以外にありません。数日、数週間では水が溢れるほどにはゴミが溜まりませんので、理想は一か月に一回、せめて3か月に一回は排水ホースを外して確認することをお勧めします。
排水ホースと排水口はほとんどの場合バンドで止めてあるだけなので、バンドを緩めてホースを引き抜けば簡単に外せます。
長年つなげたままにしていると固着して外れにくくなっているので、力を入れながらゆっくり引き抜いてあげてください。
外れない、または外し方がわからない場合は、電気屋さん、水道屋さん、大工さん、便利屋さんなどに頼んでやってもらった方がいいと思います。
無理してやるとホースを破損したり元に戻せなくなることもあるので、気を付けながら作業してくださいね。作業の前にスマホで写真を撮っておくと、元に戻すときの参考になります。
まとめ 排水エラーは大きなトラブルにつながることもあります。
排水エラーは比較的多いトラブルですが、原因によっては大きなトラブルにつながることもあります。
普段からフィルターや排水口などをこまめにチェック・お手入れすることが大事になってきます。
フィルターはできるだけ毎回清掃を、排水口は一か月に一回の清掃を心がけてください。
排水口が原因の排水トラブルは、水が溢れだして家財や床などお家そのものにダメージを与える可能性があるので、特に気を付けてくださいね。
こまめなお手入れはトラブルを予防するだけでなく、故障やエラーの減少により洗濯機そのものの寿命が長くなることにもつながります。
せっかく購入した洗濯機、適切なお手入れをして長く使っていきましょうね♪
くま店長
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