こんにちは!食洗機の洗剤にはこだわりのある、家電アドバイザーみつきです!
我が家でも便利に使っている食器洗い乾燥機ですが、手洗いよりも汚れが良く落ちると言われています。実際、仕上がりはとても良く、結構がっつり付いたカレーのこびりつきなんかもきれいに落としてくれます。
手洗いだと、洗剤につけ置きしてからガシガシ洗わないと取れなさそうな汚れもしっかり落としてくれるので、すごいなあと思っていました。
今回は、そんな食器洗い乾燥機が汚れをしっかり落としてくれる秘密のひとつ、「食洗機専用洗剤」について調べてみました!
食洗機専用洗剤の特徴
食洗機専用洗剤は、食洗機の洗浄の大きな特徴である「高圧で水またはお湯を噴射する」のに耐えられるようになっています。
食洗機の洗い方はスポンジなどでゴシゴシこする手洗いと異なり、直接こすりません。汚れを落とす物理的な力が弱いので、水、お湯の温度や洗剤の能力で洗浄力をアップさせているのです。
脂汚れの主な成分、牛や豚の脂は33℃~50℃くらいで落ちやすくなるので、一般的な食洗機ではおよそ60℃近くまで水の温度が上昇します。そのため、食洗機専用洗剤はその温度に耐えられるよう、食洗機の洗浄に適した成分・配合になっています。
大きな違いとしては泡立ちの成分である界面活性剤の含有量が台所洗剤では30%~40%であるのに対し食洗機専用洗剤では5%以下に抑えられています。また、「酵素」が含まれていることも大きな違いです。タンパク質や脂質など、台所洗剤に多く含まれている界面活性剤では落ちにくい汚れも酵素を使って分解し汚れを除去してくれるのです。
酵素の働きをよくするために弱アルカリ性の液性になっていて、中性である台所洗剤と比べると手荒れであったり人体への影響が高くなってしまいます。食洗機は洗剤に直接手で触れる必要がなく、かつ強力な水流で洗剤をしっかり落としてくれるのでアルカリ性が強くても問題がないのですね。
台所用洗剤を食洗機に使用すると…
台所用洗剤は食洗機専用洗剤と違い泡立ちが多いです。
これは、某CMでも言っているように「泡の力で汚れを落とす」傾向が強いからです。なので、食器洗い乾燥機に台所用洗剤を使用してしまうと、泡が大量発生してしまいます。
強力な水流を発生させる食洗機では、少量の台所用洗剤の使用でも庫内が泡でいっぱいになってしまい、水流ポンプやセンサーがうまく働かなかったり、各部品の回転がうまくいかなかったりして故障や異常の原因になってしまいます。
せっかく何万円もして購入した食器洗い乾燥機を壊してしまったら大変なので、洗剤の使用にはくれぐれもお気をつけくださいね。
もし台所洗剤を誤って使ってしまったら
そのまま運転してしまうとまた泡が発生してしまうので、まずは泡を取り除きます。
一時間くらいそのままにして放置すると泡が治まってきますが、まだ台所用洗剤の成分が残っているのでそのまま次の洗浄をするとまた泡が発生してしまいます。
台所用洗剤の成分を洗い流さなければならないので、庫内に食器などを入れずに運転をして成分を洗い流します。「スピーディ」「少量」「お手入れ」などのコースを2~3回繰り返して流してください。
また、各機種の説明書に対処法が載っていることが多いので、そちらも参照してください(逆に言うと、それだけ多いトラブルであるとも言えますね)。
食器洗い乾燥機は便利な家電ではありますが、精密な機械でもあるので誤った使い方をすると故障の原因になったり食器の汚れが落ちにくかったりしてしまうこともあります。誤った洗剤(特に台所用洗剤)の使用はよくみられるトラブルなので、気をつけて使うようにしましょうね。
くま店長
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