こんにちは!家電はパナソニック派ですが、シャープ製の家電に浮気することもある家電アドバイザーのみつきです!

空気清浄機ってウイルスに効果があるのかな?
2月も後半に入り、「新型コロナウイルス」のニュースを聞かない日はなくなってきました。
医療機関や官公庁からは、ウイルスの感染拡大を防ぐためにマスクの着用や手洗いうがいの徹底、アルコールでの除菌を呼び掛けていますね。
満員電車や、不要な外出を避け、小さくてもできることからやっていくのが大事になってきますね。
外出先では上記のような予防策がメインとなってきますが、自宅では「家庭内での感染拡大を防ぐ」ことも考えなければなりません。
小さなお子様やご高齢のご家族がいる場合は特に心配になってしまいますよね。
そこで、今回は「空気清浄機」がウイルスに効果があるのか?を解説していきたいと思います。
空気清浄機には大別して3つのタイプがあります
・フィルターで捕集するだけのタイプ
・フィルター捕集プラス、イオンの力で浄化・脱臭をするタイプ(ナノイー、プラズマクラスターなど)
・空気中に気化させた次亜塩素酸を放出するタイプ
それぞれ解説していきます。
フィルターで捕集する「だけ」のタイプ
吸い込み口から部屋の空気を吸い込み、フィルターを通してホコリや不純物を捕集して、きれいな空気を放出。
家庭用空気清浄機のもっとも基本的な動作です。フィルターのきめ細かさや形状によって取り除く不純物の種類が異なり、フィルターの性能が高いものほど値段も高くなっています。
最近の機種に多く採用されているのが「HEPAフィルター」という種類のフィルタで、
定格風量で粒径0.3µmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ245Pa以下の性能を持つエアフィルター
であるとされています。
埃だけでなく、花粉、ハウスダストなどもキャッチできますが、残念ながらウイルスに有効であるとは言い難いです。
インフルエンザをはじめとするウイルスは0.1μm前後なので、フィルターでは捕集しきれませんし、捕集してもすぐには不活性化しないので効果があるとは言い難いですね。
とはいえ、フィルターのみで捕集するタイプは埃や花粉は十分に捕集してくれますし、値段も安いのでコスパは良いです。
私、みつきの家では玄関に安価なタイプの空気清浄機を置いています。帰宅して上着をはたいて花粉やホコリを除去するのに重宝しています。
イオンを放出してウイルスや花粉を抑制してくれるタイプ
パナソニックの「ナノイー」やシャープの「プラズマクラスター」が代表的です。
それぞれ細かい効果や有害物質の無効化方法は違いますが、「イオンの効果を用いて有害物質を分解・無効化する」という方式では同じです。
また、ダイキンの「ストリーマ」はプラズマ放電を用いてウイルスや菌を分解する効果があります。
それぞれ差異はありますが、「フィルターで捕集するだけでなく、ウイルスや菌そのものを分解・無効化する」というところが共通していますね。
「ナノイー」「プラズマクラスター」「ストリーマ」とどれもメーカーの公式発表でインフルエンザウイルスを99%以上無効化することを公表しています。
「新型コロナウイルス」はまだ流行し始めてから数か月しかたっていないので各社検証はできていないようですが、過去のコロナウイルスの無効化にも成功した事例があるとのことで、効果は期待できそうですね。
「新型コロナウイルス」に限らず、インフルエンザウイルスや花粉への効果は証明されているので、コロナウイルスの流行がおさまってからでも役立ちそうですね。
これらの機能が搭載されている上位機種には加湿器の機能が付いているものも多いので、乾燥しやすい時期にも活躍してくれます。
「次亜塩素酸」を用いた空間除菌タイプ
「プールの除菌」「水道水の浄化」「食品の洗浄」などに使われ、除菌・ウイルス抑制力に優れている「次亜塩素酸」を用いて空間を除菌するタイプです。
医療や公的施設の業務用空間洗浄システムとして30年以上の実績があり、2017年からは家庭用としても販売されています。
パナソニックの「ジアイーノ」が有名ですが、2020年の1月には日立からも同様の機能の「空間除菌機」が発売されました。
各種ウイルスの除菌に効果がある「次亜塩素酸」を生成し汚れた空気を吸い込み除菌・放出するだけでなく、同時に揮発した「次亜塩素酸」を放出し家具や屋内に付着したウイルスも同時に除菌してくれます。
「空気清浄機」に比べると空間の除菌やウイルスの抑制により特化した性能を持っています。
値段は少し高めで、次亜塩素酸の生成に必要な塩素タブレットを購入する必要があるのでランニングコストもかかります。
しかし、普通の空気清浄機ではとれないような「ペットの臭い」「排泄臭」などにも強い脱臭効果を発揮しウイルスの抑制効果も高いため大きな効果が期待できます。
コロナウイルス対策として厚生労働省も推奨する「次亜塩素酸を用いた除菌」を自動でしてくれる機器ですので、先に紹介した空気清浄機よりも高い効果を発揮する可能性が高いです。
「ジアイーノ」に関しては別記事で詳しく解説していますので是非ご参照ください。
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ジアイーノはコロナウィルスに効果があるのか?次亜塩素酸空間除菌脱臭機を解説します
続きを見る
まとめ:メーカーの正式発表はありませんが、タイプによっては効果が期待できます
今回の記事では空気清浄機を3つのタイプに分けて解説しました。
最初に解説した「フィルターで捕集するだけ」の空気清浄機はウイルスへの効果は期待できません。
しかし、「イオン放出」と「次亜塩素酸で除菌」するタイプのものは過去のコロナウイルスを抑制できたという検証結果があるので、期待できますね。
コロナウイルスに対してだけではなく、脱臭やこれからのシーズンに重宝する花粉の除去にも効果があるのが後者2つのタイプになります。
より除菌・脱臭効果が高く、医療の現場にも用いられている「次亜塩素酸空間除菌機」は、実際に筆者みつきも使用しています。
我が家の場合はペットの臭い対策に導入しましたが、最近はウイルス抑制の効果を期待して家族の集まるリビングに置いています。
基本的なウイルス対策である「うがい・手洗い・マスク」もきちんとして、さらに空気清浄機でウイルス抑制。
これから感染拡大が予想される新型コロナウイルスですが、予防をきっちりとして乗り切っていきましょう!
くま店長
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